うちの高校には体育の時間、女子にボクシングが有る。

何故このようなフェチを持っているのかわからないが、女子ボクシングフェチなんですボク。

 

だから体育の授業をサボって体育館とは別館の女子ボクシングをよく見に行くんだ。

 

 何が面白いって、ボーイッシュの高橋(高ちゃん)はスポーツ万能なんだけど

何故かボクシングは苦手らしくてボコられている姿を見られるのが目当てだから。

リングサイドで見たいなぁ。

ボクは生い茂った木々と窓の間で窮屈になりながら見ているからね。

 

女の執念深さって言うんだろう? 高ちゃんのボーイッシュ(とはいえショートボブで肩ギリギリまでは

髪がある程度のね)さ、明朗さ、そしてモテる部分が許せないのだろう。

女子には派閥が多いらしく、その中の一つの派閥に目を付けられている。

 

今日もそうだ、「ねえ、アタシとやんない?」って迫られてる。

「いいよ」と高ちゃんは明るく言うけど嫌じゃないのかな?

 

試合は大体が接近戦でプロボクシングのように距離をとってどうこうという部分が無い。

ただ延々と打ち合う。ガードもサマになってない。

 

それをしばらく見ると二人の足跡にボトッと白い塊が落ちる。

大抵は高ちゃんのマウスピースだ。

そこでいつも回りを見渡しながらボクは自慰行為をする。

 

普通は先生とかが見てて、あまりボコされるようだったら止めるよね?

でもウチは体育の時間は好きにスポーツを選べて自分たちでやれという方針だから

わりとやりすぎちゃうことが多い。

 

足元にはねたマウスピースをお互いに気にしないように打ち合いは続いている。

全く関係ない派閥の女子達はシャドーらしきものをしたり、サンドバッグを打ったりしてわきあいあいだ。

 

リングの上だけが激しい事になっている。

 

勿論クーラーなんて無い。

 

そんな中で高ちゃんに私怨をぶつけるその派閥のリーダー。

 

「おいマウスピース吐いたよ」

「キャッ! 唾が散った」

色々言われても、高ちゃんは派閥を持たない一人きりなので周りが全員敵のようなものだ。

 

ピピッと血が散って高ちゃんの口が切れて血がマットの上に散る。

このまま自慰行為を続けて果ててしまおうと思った時に

 

「おい」

 

と声を急にかけられたのでボクは驚いてしまって前立腺がキュゥゥゥと痛くなった。

高ちゃんの敵の派閥の一人だった。

「君、同じクラスだよね? 高橋のボコられる姿見て興奮してる?」

ボクは返答にこまってオロオロした、ここは見つからないハズなのに。

 

ボクは中へ引きずり込まれてリングのすぐ脇で椅子に縛り付けられた、ひどく勃起をしている。

 

「あー、女子ボクシングフェチ、アタシ知ってる!」

一人の女子が思い出したように大きな声を出す。

 

「マウスピースが好きなんでしょ? 唾ベトベトの」

「う、うん」

ボクは肯定した。もじもじと答えるとただ馬鹿にされて終わりだ。

 

「ほら、まだ小中学生の頃に女の子の縦笛を吹いてみたりとかそういうカンジなのかな?」

「似てるかもしれないね」

 

ボクが少し強情なのにイラッとしたのか、女子の一人が高橋のマウスピースを拾って持ってきた。

「ほら、嗅ぎなよ」

鼻に押し付けてくる。ボクはその時、匂いはあまり感じなかったけど、そのマウスピースの端から

唾液がトローリと滴り落ちる部分に興奮して勃起してしまった。

 

「へー、やっぱり変態なんだねぇ」

そうは言われてもこういう体質でこういうのが好きだからしょうがない。

それに制汗スプレーの匂いと汗の匂いが混じったこんな場所だもの。

たまらない、イってしまいそうだ。

そんな時、ボクのペニスをいきなり一人の女子に固く握り締められてしまった。

前立腺から続く精液の通り道をしっかりと防がれている。これでは発射出来ない。

「そう簡単にイカせるわけにはいかないね。

 

リングの上では高橋の顔がパンチでしっかり歪んでいるのが見える。

一発一発のパンチであのボーイッシュで可愛い顔立ちが歪む。

これでイかせないとは拷問だ。

 

結局高橋はダウンをしなかった。口から血を滴らせて「いい運動をした」というような顔をして

その女子から自分のマウスピースをひったくると、その時点でチャイムが鳴った。

 

でもいい情報を得た。笛の件はいいアイデアだ。

 

 

ボクは学校が終わってむせ返るような熱さの教室で女子の一人ひとりのロッカーをチェックした。

ん? これはボクを縛り付けて挑発した奴のロッカーだ。開けてみよう。

マウスピースケース。開けると洗っていないマウスピースの唾液の匂いがひどく鼻を付く。

デコボコでこんなにぶかっこうな口の中をしているのかよ! と思ったけど正直興奮した。

 

よし!これである事をしよう!

ボクがそう思った時、ロッカー室に女子が一人入ってきた。

「いつつつつ、あれ? 君は……」

高橋だった。今日の食らったパンチで顔を腫らせて手で押さえながら立っている。

みっともない姿を見られたものだ。ボクはトランクスごと足首まで下ろして、女子のマウスピースを手に持っている。

 

「噂は本当だったんだねぇ」

高橋は嫌悪感を感じさせない笑顔を見せた。

そしてゴソゴソ自分のロッカーを漁るとマウスピースを取り出してきた。

「ほら、あなたが私の事好きなの知ってるし、こういうのくんくんするの好きなんでしょ?」

 

「あ・・・・・・うん」

ボクは素直に答えた。この腫れたパンチを食らった衝撃でそのマウスピースはダメージと唾液を吸収している。

そして時間を置いているので唾液の匂いはMAXに違いない。ここまで匂って来るんだもの。

「別に偏見は無いよ、こういうの好きなんでしょ?」

高橋の言葉にボクは彼女が女神に見えた。

「ほら」

ぬちょ……

ボクの手の上に高橋のマウスピースが……。

嗅いだら物凄い匂いがした。

「ほら、こんなにボコボコにされて吐き出したマウスピース。ちょっと血が付いてるでしょ?」

確かにちょっぴり紅く染まっている部分がある。が、血の匂いはしない。

ただひたすら唾液の匂い。

「ほら、君がやりたい事はわかってるよ、やってみたら?」

高橋は楽しげに笑う。

「よ、よし」

ボクは自慰行為を続けた。っていうか好きな娘の前でこんな事しちゃ嫌われるよな……。もうやけくそだ。

ひたすら擦り続けるとペニスが脈打つように動いてきた。

もう少し。

 

「もう少しだね」

 

驚いた。高橋がボクのペニスを掴んでしごいてくれた。

これで10秒でも我慢できるはずがない。勢い良く射精をしながらペニスが上下に暴れまわる。

そして精子はその女子のマウスピースにぶっかけられた。

それをマウスピースケースに入れて元へ戻した。

 

「あ、明日あいつどんな顔するのかな?」

ボクは引きつった笑いで言ったら高橋は上目使いでボクを見上げて言った。

 

「私と趣味が似てるんだね、ボクシングフェチ」

「え?」

「今度試合したら、あなたのマウスピースもクンクンしていいのかな?」

「う、うん、いいよ」

 

何かはしらないがラッキー……なのか?

 

その場で自分の頬をつねるというベタな行為を行ったがしっかりと痛かった。夢では無い。

 

次の日、高橋と手を繋いで登下校する日々が始まった。

これでいいんだろうか? まあ、うん。いいんだろうね。

こういう乱れまくった青春も存在するんだ。